明治維新の際、わが国の急務は、まず、世界の先進国に追いつくことであった。
欧米諸国列強の思想、文化、体制の導入が急ぐあまり、欧化万能の風潮が日本全土を覆い、日本古来の思想・文物が顧みられない状態となった。
しかし一方、わが国が独立を全うし、国家の発展を将来に期するためには、思想も文化も体制も、単に欧風の模倣でなく、わが国の歴史・民族性に基 づくものでなければならないという気運が興り、國學院大學の母体である皇典講究所は、このような反省の気運を背景として、明治15年に創立された。
11月4日の開黌式当日、有栖川宮幟仁親王は、初代総裁として教職員・生徒に対して、次のような告諭を述べられた。
「凡學問ノ道ハ本ヲ立ツルヨリ大ナルハ莫シ故ニ國體ヲ講明シテ以テ立國ノ基礎ヲ鞏クシ徳性涵養シテ以テ人生ノ本分ヲ盡スハ百世易フベカラザル典則ナリ而シテ世或ハ此ニ暗シ是レ本黌ノ設立ヲ要スル所以ナリ」
國學院大學建学の精神はこの告諭の「本ヲ立ツル」ことを基底としている。
元学長芳賀矢一博士作詞の校歌は、この精神を正しくうたい、この建学の精神こそ、本学の学問研究・人間教育を特色づけるものである。
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本学剣道部は、明治15年の「皇典講究所」の創立から10年後、私立大学として「國學院」が開設された後、在学生有志によって「撃剣部」として発足 したのが始まりであり、令和4年(2022年)は剣道部創立130周年を迎え、全国でも屈指の歴史と伝統を誇る剣道部である。
現在は全国より80余資の部員が所属し、渋谷本校舎「振武館」道場※にて日々稽古に励んでいる。
※通常は渋谷5号館アリーナ(体育館)にて稽古を行っております。
■正式名称:國學院大學 体育連合会 剣道部
■加盟団体:
全日本学生剣道連盟
関東学生剣道連盟
東京都学生剣道クラブ
世田谷六大学学生剣道連盟