自らの「もとい」を育むところ

監督 菊地 道隆

 本学剣道部は、その前身である「皇典講究所」に源流を認め、「撃剣部」が明治25年に創部されて以来130有余年にわたり連綿と歴史を積み重ねてまいりました。その間数多の卒業生を世に送り出し、多くの先輩方が教職・神職・警察・実業界をはじめ多方面において素晴らしい活躍をされております。そんな先輩方の「基」を支えているのは、学生時代國學院大学の正しい学問を身につけたこと、また剣道部での生活を通じて不撓不屈の精神を培ったことにほかならないと信じています。

 本学剣道部の目標は全日本学生大会での優勝です。学生剣道がチャンピオンシップである以上頂点を目指し「勝つためにはどうするか」ということを部員一人ひとりが真剣に考え、それぞれの個性を生かしてその役割と責任を全うし、目標達成に向けた弛まぬ努力をし続けなければなりません。その努力に生きる4年間の学生生活そのものが、将来の自分を支えるかけがえのない宝物となるのです。仲間と共に日本一を目指し、一人では到底成し遂げられないことを組織で達成していく過程を学ぶ。その学びを通して自らの「基」となるものを身につけられるのが本学剣道部の伝統の力なのです。また、そういう人材を育成し世に送り出すことこそが本学剣道部の真の目標ともいえましょう。

 学生の本分は学業です。まずはしっかりと学問を修めなければなりません。それと同時に主体的に剣道部活動と向き合い、限られた時間を大切に生きる人生の「基」を育んでほしいと思います。本学剣道場「振武館」に集う学生諸君の前途がより豊かなものとなり、「今の自分があるのは國學院大学剣道部に学んだからだ!」と自信を持って言える、幸せな人生を歩まれんことを切に願っています。